相取工法Aidori Method


相取工法は、急傾斜地、地すべり対策工事を安全かつ省力化するために開発した工法です。


急傾斜地での作業は、資機材の荷揚げ、荷降ろしが大変困難な作業となります。近年の設計では斜路 (単管) ・ ウインチで計上されている場合が多く、設備にも施工にも大幅に時間がかかります。施工効率を図るために大型移動式クレーン車や索道式ケーブルクレーン等を検討しますが、費用膨大の問題や、大型移動式クレーン車に於いては搬入路、設置スペースの確保、作業半径 (高さ) の限界等、様々な問題が生じます。


相取工法は、これらの様々な諸問題を解消する画期的な工法です。


相取工法は、最大傾斜角35°の傾斜地でも設置可能な2.9t吊ジブクレーンと、1~2台の定置式クレーンを組合わせて足場組立を行いながら、斜面上方へと互いのクレーンの持ち上げを繰り返すことによって、施工範囲を際限なく広げることができます。

ジブクレーンは組立・分解式であるため、急傾斜地工事特有の狭小な搬入路しかない場所でも、4tトラック車の通行が可能であれば搬入することができ、定置式クレーンはH形鋼(H100)で堅固に組み立てられた足場に固定し、場所を選ばず小スペースでも安全にクレーン作業を行うことができます。

上記のことから、相取工法は急傾斜地では従来困難であった資機材の荷揚げ、横持作業が省力化され、工期の短縮と共により安全な作業を行うことができる画期的な工法です。

また、相取工法により当社が施工した工事現場は、高度技術・創意工夫の観点から各自治体発注者より高い評価を得ています。


相取工法

●いろいろな組み合わせ例

いろいろな組み合わせ例

●モノレールと相取のジョイント新工法

モノレールと相取のジョイント新工法